最近、話題となっているCFD取引ですが、一体、CFDとは何でしょうか?
CFDのメリット・デメリット、取引ルール、取扱銘柄の特徴、おすすめCFD取扱い業者、トレード手法などをわかりやすく紹介・解説しています!
初心者にオススメのCFD口座
CFD取引とは
CFDとは、Contract For Differenceの頭文字をとった略語で、日本語に訳すと差金決済取引となります。
差金決済取引とは、実際の商品の受渡しをせず、買ったもの(売ったもの)を反対売買で売り(買い戻し)決済して、その時の差額だけをやりとりする取引方法です。
CFDには個別銘柄株式に連動するものや日経225、TOPIX、NYダウ、S&P500といった国内外の株価指数、原油や金といった商品価格に連動するCFDなど様々な投資対象商品があります。
CFD取引のメリット
CFDには、FXと同様に高いレバレッジ効果を得ることが出来るなど、他にも様々なメリットがありますので、以下にCFDの主な特徴を取りあげていきます。
- 高いレバレッジ効果
- 売りからも取引できる
- ひとつの口座で様々な商品への投資が可能
- 1日に何度も同一銘柄の売買が可能
- 現物株と同じように配当金が受け取れる
- 売りポジションでのオーバーナイト金利
- 逆日歩がない
- 決済期限がない
高いレバレッジ効果
CFD取引では投資商品により、数倍~数十倍のレバレッジを効かせて、少額の投資資金で大きな額の取引を行えます。
また、他の証拠金取引と比較しても必要証拠金が少ない場合が多いので、資金効率が非常に優れています。
売りからも取引できる
CFD取引では信用取引でいうところの空売りと同じく、ショートポジション(売り)から入る取引できます。
そのため下落局面でも、利益を出すことができます。
ひとつの口座で様々な商品への投資が可能
通常、国内株式や海外株式、先物などはそれぞれ別の口座を作らなければいけませんが、CFD取引ではその必要はありません。
1日に何度も同一銘柄の売買が可能
現物取引では1日のうちで同一資金での同一銘柄の回転売買は出来ませんが、個別銘柄株式に連動するCFD取引においては回転売買が可能となります。
現物株と同じように配当相当額が受け取れる
現物株式の場合、権利確定日に株式を保有していれば、配当相当額を受け取ることができます。
これと同様にCFD取引でも「買い」ポジションを保有している株価指数の構成銘柄に配当が出た場合、株価指数を基にした配当相当額を受け取ることが出来ます。
ただし、「売り」ポジションを保有している場合には、逆に配当相当額を支払うことになります。
ポジションを保有している場合、その銘柄の権利付き最終日がいつなのか、しっかり把握しておきましょう。
売りポジションでオーバーナイト金利がもらえる
他の信用取引や商品先物取引と異なり、証券CFD取引において、売りポジションを翌日まで持ち越すとオーバーナイト金利を受け取ることができます。
オーバーナイト金利は、FXにおけるスワップ金利に似ていますが、売る側が金利を受け取るという点が異なります。
オーバーナイト金利は、すべての投資対象に発生する訳ではなく、株式CFD、株価指数CFD、業種別CFDなど株取引に関わるCFDに限られます。
逆日歩がない
信用取引で空売りした場合は逆日歩がつくことがありますが、CFD取引の空売りの場合は逆日歩がつくことはありません。
その際の株を借りるためのレンタル料金のことです。
決済期限がない
信用取引で空売りした場合は反対売買する決済期限が設定されますが、CFD取引では反対売買する決済期限の設定もないため期限を気にすることなく自由に取引出来ます。
CFD取引のデメリット
CFD取引は他の取引と比較してもメリットが沢山ある魅力的な投資法ですが、メリットだけではなくデメリットも勿論あります。
メリットとデメリットをしっかり把握して、戦略的な運用が大切になってきます。
- レバレッジは大きな損失を抱えるリスク
- 追証や強制ロスカットのリスク
- 売りポジションでの「権利調整額」の支払い
- 買いポジションでのオーバーナイト金利の支払い
- 証券会社によって商品名が異なる
- 初心者にはCFDの仕組みがわかりにくい
- 特定口座が使えない
レバレッジは大きな損失を抱えるリスク
CFD取引の大きな魅力は、レバレッジを効かせることで、少額の資金で大きな利益を上げるチャンスがあることですが、その反面、損失が生じた場合にはその損益も大きくなります。
仕組みを理解し、適正なレバレッジや逆指値を使うなどの建玉管理をしながら、リスクコントロールすることが大切になってきます。
追証や強制ロスカットのリスク
持っている商品の評価額が必要証拠金を下回った場合は不足分の追加の証拠金が求められます。
定められた期日までに追加証拠金が入金できずに追証が解消されないと、反対売買で強制決済されてしまいます。
追証を発生させないためにも保証金維持率に常に注意を払う必要があります。
売りポジションでの配当相当額の支払い
CFD取引で「買い」ポジションを保有している株価指数の構成銘柄に配当が出た場合、株価指数を基にした配当相当額を受け取ることが出来ることは先に説明しました。
しかし逆に「売り」ポジションを保有している場合には、逆に配当相当額を支払うことになります。
ポジションを保有している場合、その銘柄の権利付き最終日がいつなのか、しっかり把握しておきましょう。
買いポジションでのオーバーナイト金利の支払い
証券CFD取引では、売りポジションでオーバーナイト金利を受け取ることができますが、逆に買いポジションを翌日まで持ち越した場合は、オーバーナイト金利を支払う必要があります。
したがって、外国株や海外の株価指数CFDなど株取引に関わるCFDの取引で「買い」ポジションを保有する場合には、オーバーナイト金利にも注意する必要があります。
業者によって取扱銘柄にばらつきがある
CFDの場合は業者によって取扱銘柄のばらつきがあり、特定の銘柄に対して、「この業者では売買できるのに、あの業者では売買できない」ということがあります。
また、CFDは相対取引であるため、特に株価指数と連動する商品名が業者によって異なり、複数口座を開設した場合は少々まぎらわしくなります。
初心者にはCFDの仕組みがわかりにくい
CFD取引は日本ではあまりなじみが無いため、オーバーナイト金利やレバレッジなど聞きなれない専門用語が数多く出てきます。
こうした難しそうというイメージと仕組みの分かりづらさがCFD取引の短所のひとつといえます。
特定口座が使えない
個別株の投資では特定口座を利用することができますが、CFD取引では特定口座を利用することができないため、自分自身で損益計算をして確定申告を行わないといけません。
まとめ
CFD取引は、幅広い投資対象を持っていることから投資機会の増加が期待でき、高いレバレッジ効果で少ない資金でも短期間で大きく儲けられるチャンスがあります。
また「買い」だけでなく「売り」から取引を始めることができるので、非常に幅の広い投資戦略を練ることができます。
しかし、投資対象が広い分だけ多くの投資対象の知識が必要となることや、高いレバレッジ効果が期待出来る反面、しっかりとした資金のリスクコントロール技術も必要となります。
これからCFD取引を始めようと考えている方は、取引に慣れるまでレバレッジのかけすぎにご注意下さい。
CFD取引のルールをマスターし、相場の流れをつかんで徐々にチャンスが広げていきましょう。